Q |
なんや、えらい固い顔してはりますけど、うちやと、居心地悪いどすか? |
A |
慣れないので緊張している |
Q |
もちろん、遊女のたしなみとして、仕事前にもお風呂に入ってから、来てますのえ。 |
A |
風呂は健康にもいいからな |
Q |
桐生はんは… どういったお仕事されてますの? |
A |
龍屋を知らないのか? |
Q |
うちもいつかは母を越える遊女になりたいどす。 |
A |
もっと芸を磨くべきだ |
Q |
桐生はんは… やっぱり、このようなお店によく来はりますの? |
A |
しょっちゅう来ている |
Q |
ここ祇園の遊女の最上格は何ていうか知ってはります? |
A |
太夫 |
Q |
せやから、外もろくに出られないどすえ。 |
A |
店でおとなしくしてた方がいい |
Q |
あれ?桐生はんは、年増の方がお好きなんどすか? |
A |
女は年齢で決まるわけではない |
Q |
鶴と亀がおります。それぞれ何匹いたら、ええどすか? |
A |
鶴が四羽で亀が六匹 |
Q |
胸の奥が熱くなる |
A |
俺も同じ気持ちだ |
Q |
桐生はんは…独り身なんどすか? |
A |
独り身で金もある |
Q |
ひな菊という名で遊女をしてはります。 |
A |
何か訳がありそうだ |
Q |
しょせん、男はみな、体目当てなんどすな。 |
A |
艶やかな着物だなと思って |
Q |
うちのこと、どう思ってる?まじめに答えておくれやす。 |
A |
素直に俺の女にしたい |
Q |
うちみたいな女が好みなんどす? |
A |
涼風のような教養のある女 |
Q |
そういった芸も必要とされてまへん |
A |
確かに芸を分かる客が少ない |
Q |
桐生はんなら、どんな言葉を書かれますの? |
A |
朝雲暮雨 |